記事
令和8年度第48回入学式・校長式辞
桜の花、そして木々の柔らかな緑に春の息吹が感じられる今日の佳き日に、保護者の皆さま、御来賓のPTA会長 間中 辰徳 様と共に、令和8年度 埼玉県立越谷西高等学校 第48回入学式を挙行できますことは、私たち教職員と在校生にとりまして誠に大きな喜びであります。
ただ今、入学を許可いたしました317名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんを心から歓迎いたします。さて、皆さんは変化の激しいこれからの世の中を担う人財だと言われます。しかし、日本国内だけでなく、世界に目を移してもいろいろな形で未来への不安を感じることもあると思います。このことについて、私が尊敬する板倉聖宣という教育学者は次のように言っています。
「世の中には未知の事柄がたくさんあります。それなのに、自分の手持ちの知識だけで将来が見通せると思い過ぎる人たちが少なくありません。先がまったく見えないと心配ですが、見えないはずのことまで見えているように思いこむと、たいていの人は『お先まっくら』に思ってしまいがちです。未来のことを楽観し過ぎて用心を怠ってはなりませんが、『見えると思うことのほうがもっといけないこともある』というわけです。」
令和8年2月に文部科学省から「2040年に向けた『N-E.X.T.(ネクスト)ハイスクール構想』」が出されました。その冒頭には皆さんへのメッセージが記されています。2040年と先のことですが、メッセージは、皆さんに不安をあおるのではなく、「心惹かれることに打ち込み、夢や希望を持って様々なことに挑戦し、自分自身の理想を追い求め、多くの仲間と協力し、日本や世界の未来をつくっていくことを願っています。」と伝えています。未来を案じて萎縮するのではなく、今できることを進めて、希望を温めていくことで、素敵な未来が見えてくるかもしれない。それを信じて人生で一度の高校生活を精一杯過ごしてほしいと思います。
さらに、新入生の皆さんに、私が尊敬する先生から教わった、私の好きな言葉を贈ります。
「Dream Plan Action and Smile」
まずは、夢を持ってください。夢がまだ見つからない人も「とりあえず」でよいので夢を見つけてみましょう。次に、夢を実現するためには何が必要か、どのようなことをすればよいか計画してください。計画したら、立ち止まらず、何でもよいのでできることから行動してください。その一歩が新たな一歩を生み出します。そしてSmile。苦しい時も自分の機嫌は自分で取ってSmile。人に甘えてよいけれど、自分には甘えない気持ちでSmile。その生き方の先には、皆さんを応援するSmileが届きます。私もSmileを送ります。「Dream Plan Action and Smile」、この言葉は、本日午前中の始業式において、先輩たちにも伝えましたが、覚えておいてください。
保護者の皆さまに申し上げます。皆様の宝物であるお子様をお預かりいたします。教職員一同、全力で支えていきます。家庭と学校は、いわば車の両輪です。「子供の成長をともに喜び合う関係」を築くことができたらと考えます。どうぞ本校への御理解と御協力をお願い申し上げます。
結びになりますが、三年後、大きく成長した新入生の皆さんを保護者の皆さま、本日御臨席を賜りました皆さまと祝福する日を祈念いたしまして、式辞といたします。
令和八年四月八日
埼玉県立越谷西高等学校長 斉藤 俊晃
令和8年度第1学期始業式・校長講話
皆さん、おはようございます。この4月に橋本校長先生の後任として着任した、斉藤俊晃です。昨年度まで和光南特別支援学校に校長として勤務していましたが、もともとは高校の数学の教員です。このたび7年ぶりに高校勤務となり、越谷西高校の生徒や教職員の皆さんと会えることを楽しみに新年度を迎えたところです。今日は2点お話をします。
1つ目は、私が尊敬する先生から教わって以来、いつも私の心の中にある言葉についてです。
「Dream Plan Action and Smile」
まずは、夢を持ってください。夢がまだ見つからない人も「とりあえず」でよいので夢を見つけてみましょう。そして、夢を実現するためには何が必要か、どのようなことをすればよいか計画してください。計画したら、立ち止まらず、何でもよいのでできることから行動してください。その一歩が新たな一歩を生み出します。そしてSmile。苦しい時も自分の機嫌は自分で取ってSmile。人に甘えてよいけれど、自分には甘えない気持ちでSmile。その生き方の先には、皆さんを応援するSmileが届きます。私もSmileを送ります。「Dream Plan Action and Smile」長いようで高校生活は短いものです。一日一日は宝物です。
2つ目は、本校のスクール・ミッションについてです。スクール・ミッションとは、本校が社会に対して果たすべき役割や責任のことです。「中学校や保護者、地域から信頼される学校として、授業、部活動、学校行事等全ての教育活動を通し、やり抜く力と協働する力を伸ばすとともに、地域への愛着と誇りを養い、持続可能な社会を担う人材を育成します。」
「中学校や保護者、地域から信頼される」「やり抜く力と協働する力」「地域への愛着と誇り」「持続可能な社会を担う」、どれも大切なことです。どのようにしたら実現するか、それを私たち教職員も考えますが、皆さんも考えてください。そのような中から、先ほどの「Dream」と出会えるかもしれません。
今日の午後には皆さんの後輩が入学します。先輩として温かく迎え、チーム越谷西で素晴らしい一年にしていきましょう。
令和7年度修了式・校長講話
皆さんおはようございます。本日ここに修了式を迎え、令和7年度の締めくくりとなります。越谷西高校1年間の課程を修了しました 2年生1年生の皆さん 進級、おめでとうございます。この後表彰や報告もありますが、今年度1年間のチームコシニーを振り返ると、活き活きとした学校行事に止まることなく、部活動を中心に学校を代表し、また埼玉県を代表して活躍するなど、学校外へも活躍の場を広げました。また、資格取得では検定受験者人数が昨年度の数倍にもなり、合格者も多数という結果になりました。チャレンジ、挑戦した結果だと嬉しく思います。
皆さんは、それぞれ1つ学年が上がります。春季休業中は、今までを振り返り、新2年生は自らの高校生活を充実させる日々に、また、新3年生は「勝負の1年」に向けて、狙いを定め、本格的な行動を起こす、そんな時間にしてくれることを期待しています。そして現在(いま)感じることは、あのコロナ禍を超えて、学校生活、行事、日常、世の中まで多くのことが「元に戻りつつある」どころではなく、劇的に元の状態から変化しています。「今までを振り返り」と言ったばかりですが、変化は加速度を増し、歴史と伝統をも飛び越えているとさえ感じます。特に生成AIに頼り切り、人が考えることや知識を蓄えること、これらを怠ることになれば、生成AIに人が支配されるという世紀末が待っています。頼るのではなく、活用するという意識をしっかりと持たなければなりません。そこで、皆さんに2点の伝えたいことがあります。
ひとつは「変化に対応した学び」です。進化論を唱えた自然科学者が「強さや賢さより、変化に敏感であることが大切」と唱えました。逆に、変化に対応できないと絶滅するとも言っています。全くその通りで、今、多くの価値観が大きく変容しています。新たなことに対して「拒否」ではなく、「理解・活用・挑戦(チャレンジ)」を意識し、出会った人・環境から学び、変化に対応し続けるコシニーであってください。
ふたつ目、「ウェルビーイング」という言葉を知っていますか。肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいった言葉で、世界保健機関(WHO)で言われたものだそうです。では、心と体と社会的つながりが満たされる世の中になるために欠かせないものは、何だと感じますか。それは「思いやり」ではないでしょうか。自分自身の思いのままに動くのではなく、「自分の思いをコントロールし、 他者のために動き、他者の幸せを願うことができる」、そうなることが人としての真の成長、成熟です。皆さんには何度も伝えてきた繰り返しになりますが、周囲に気遣うことが当たり前に身についてきていると感じさせてくれるコシニーだからこそ創れる環境、さらなるウェルビーイングな越谷西高校に向かっていきましょう。
さあ、まもなく新年度です。希望と理想を描き新たな歩みを始めて下さい。同時に新入生が入学します。上級生としての自覚を持ち新入生を温かく迎えてください。終わりになりますが、新年度が本校関係者すべてのみなさんにとってより飛躍の年となることを祈念して修了式の挨拶とします。
第45回卒業証書授与式・校長式辞
冬の寒さも和らぎ始め、木々の蕾にも春の息吹が感じられる今日の佳き日に、埼玉県立越谷西高等学校 第四十五回卒業証書授与式を、PTA会長 間中辰徳 様 をはじめ、多くの保護者の皆様とともに挙行できますことは、この上ない慶びです。教職員、在校生を代表いたしまして、心からお祝いを申し上げます。
ただいま卒業証書を授与した第四十五期生305名の皆さん、改めて卒業おめでとうございます。
皆さんは三年前、新型コロナ感染症が落ち着き始めアフターコロナと呼ばれた春、ここ越谷西高校に期待と不安を胸に抱きながら入学しました。新しい環境に飛び込んだあの日から、体育祭や文化祭、各種の大会やコンクールなど、制限されてきた教育活動が再開に向けて大きく舵を切りました。越谷西高校にとって新しい時代の幕開けとも言える環境の中で、皆さんは、よく考え、工夫をこらし、多くの学びと経験を積み重ねてきました。勉学や学校行事、部活動に励み、仲間と切磋琢磨し、時には悩みながらも、自らの道を切り拓こうと努力を続け、しっかり本校をけん引してくれました。この時代の転換点に、越谷西高生という特別な時間を過ごした皆さんが、これからの新しい時代を創る一翼を担っている逞しい世代であることを、ここにいる誰もがよく知っています。一人ひとりが目標を持ち、前向きにチャレンジし、努力を重ね、仲間同士 互いを讃えあう、ここ越谷西高校で培った「高い人間力」は、今後の厳しい社会を生き抜く上で、益々必要とされることでしょう。ここでの経験を活かし、自信を持って次のステージへ進んでください。
さて外に目を向けると、気候変動、少子高齢化、高度情報化、グローバル化が想定以上の勢いで変化し続け、多様な価値観が広がり、国内外において解決しなければならない課題が山積しています。戦争や紛争も広がり続け、AIをはじめとする急速な技術革新が逆に暗い影を落とすという不安さえ感じます。そんな中、ミラノ・コルティナで冬季オリンピック・パラリンピックが開催され、様々なドラマが生まれていることに光を感じます。世界中のアスリートが四年に一度の舞台に照準を定め、一秒、一ミリを削り出すため果敢に挑戦し、その姿は観るものに多くの感動を与えています。そこには、ともに競い合うアスリートたち、国という枠を越えて互いをリスペクトし、誰が人一倍努力し、人として素晴らしいかを知っている強い絆で結ばれた仲間=チームがありました。試合が終わると、互いを讃え合うそんな光景があちらこちらでみられました。団体(チーム)競技も多く、チームの力が絶大なことの再確認もさせられました。
私たちの環境に戻して考えると、家族・クラス・部活動、二人以上集まればチームです。誰かのため、何かのため、気持ちをひとつにして目標を設定し、知恵を出し合いながらチームとして、力を合わせるからこそ乗り越える経験を私たちもしてきています。ここにいる皆さんはチームコシニーです。これからの人生でも、そんなチームを是非つくりあげていきましょう。
最後になりますが、本日お渡しする卒業証書には、二つの日付が書いてあります。その意味をかみしめてください。一つは誕生日。この日、母は命がけで皆さんを産み、その日、父は「生まれてきてくれてありがとう」とささやき、はじめて皆さんを抱いた時、父も母も「この子を守りたい」と思ったにちがいありません。皆さんが生まれた日は、皆さんだけに特別な日ではなく、皆さんの家族にとっても大切な日です。人生を振り返った時に、最上の幸福とは自分の幸せではなく、家族の幸せであることを、いずれ皆さんもわかります。60年以上生きてきた私が言うのだから間違いありません。
もう一つは、「本日の日付」です。これは皆さんにとって「自立への記念日」であり、同時に保護者の皆様にとっては「子育ての節目の日」でもあります。保護者の皆様、こんなにも健やかで素直なお子様に育てられたことに深く敬意を表します。
さあ卒業生の皆さん。大海原を一人で進むのは、時に困難かも知れません。しかしここに、ともに荒波を乗り越えていける仲間がいます。これからも、人との縁と思いやりの心を大切にし、失敗を恐れず、一度きりの人生を大いに謳歌してください。皆さんの前途に幸多からんことを心から祈念し、式辞といたします。
令和八年三月十一日
埼玉県立越谷西高等学校長 橋本 淳
令和7年度第3学期始業式・校長講話
皆さん、おはようございます。そして、新年おめでとうございます。冬休み中、事故の連絡もなく、皆そろって3学期の始業式を迎えられたことを、うれしく思います。新年早々雪も降り、冷え込む日も多くなりましたが、2週間前に話をしましたが、思いやりと感謝の心、温かい気持ちで新年を迎えたでしょうか。本校のシンボル「鷹の如く」視野を広く羽ばたくように、コシニー皆にとって良い年となりますよう、心から願っています。
世界に目を向けると、まさかと思う事態があちらこちらで起こり、益々先を見通すことが困難との感 が大きくなる中、今日は「マニュアル」について話します。マニュアルはとても大切で、社会にとってなくてはならないものです。例えば、安全確保のため、伝統や仕事のノウハウ、気持ち良い接客業までも、どの分野でも拠り所としている存在です。学習や部活動でいうところの基礎基本ですね。でも、マニュアルにとらわれすぎるあまり、時におかしなことも起こります。
<あるハンバーガーショップでの話です>
孫のサッカーの試合を見に行ったお爺さんは、孫から「試合が終わったら、ハンバーガーを食べたい!」とせがまれたので、チームの皆に差し入れようと、試合途中一人で近くのハンバーガーショップに行っての、店員との会話です。
「ご注文はお決まりでしょうか?」/「ハンバーガー30個ください。」
「店内でお召し上がりですか?」 /「え~……?」とお爺さん、絶句。
一人で来店した年寄りが、30個のハンバーガーを一人で平らげる姿を想像でもしたのでしょうか。呆れるとともにイラっとしたそうです。おそらく何も考えず、マニュアル通りの対応をしたのでしょう。気持ちよい接客マニュアルが、客を戸惑わせたり、気持ちを逆なでしてしまう。マニュアルの持つ落とし穴の一例です。一方で、こんな話があります。
<東京ディズニーランド内の、とあるレストランでのお話です>
ある若いご夫婦が、二人がけのテーブルに座り、食事のオーダーをしました。
「Aセット一つと、Bセット一つ、お願いします。」一呼吸置いて
「それと、お子様ランチを一つ頂けますか?」
ウェイトレスはテーブルを見渡し、
「お客様、誠に申し訳ございません。お子様ランチは小学生のお子様までとなりますので、ご注文は頂けないのですが…。」
すると、そのご夫婦はにっこり微笑んで、
「すいません、それならいいんです。」と応えました。
しかし、何だか気になったウェイトレスは、勇気を出してマニュアルから一歩踏み出して、尋ねました。
「失礼ですが、お子様ランチはどなたが食べられるのですか?」
ご夫婦はしばらく顔を見合わせた後、話し出しました。
「実は私たち、娘がおりましたが、幼くして亡くしてしまい、ディズニーランドに連れてくることも叶いませんでした。娘を亡くしてから、しばらく何をする気力も起きず、毎日を過ごしていたのですが、ようやく気持ちが落ちついてきたので…。今日は、亡くなった娘の誕生日、親子三人で一日楽しもうと、ディズニーランドを訪れ、思い出に三人で一緒に食事をしようと、お子様ランチを頼んでしまいました。あ、でも今日はもう十分楽しませて頂きましたので…。」
そう言いながら二人は再び、ウェイトレスに微笑みかけました。
ウェイトレスはその場でご夫婦に頭を下げ、「かしこまりました」と答えました。そして、そのご夫婦を二人掛けのテーブルから、四人掛けの広いテーブルに案内し、その数分後……。運ばれてきたのは、ご夫婦のオーダーした料理と、『お誕生日おめでとう』のプレートが立ったお子様ランチでした。子供用のイスを持ったウェイトレスもいました。
「お客様、大変お待たせいたしました。ご注文のお子様ランチをお持ちいたしました。お子様のイスは、お父さんとお母さんの間でよろしいですか? では、ゆっくりと食事をお楽しみください。」ウェイトレスはそう言って頭を下げ、その場を去りました。
後日、このご夫婦から手紙が届いたそうです。
「あの日、食事をいただきながら、涙が止まりませんでした。まるで娘が生きているような、家族の団らんのひと時でした。あのような優しい思い出をいただけるとは、夢にも思いませんでした。今度はあの子の妹か弟を連れて、必ずまた遊びにきます。」
このウェイトレスの行動は、明らかにマニュアル違反です。でも、結果として、お客様にとってはこの上ない”おもてなし”となりました。
以上、3学期始業式にはふさわしい話でなかったかもしれません。でもこの話から、皆さんに感じてもらいたいと思い、話しました。繰り返しますが、マニュアルは大切なもの、必要不可決なもので、無くしては社会が成り立たないかも知れません。しかし、マニュアルでは対応しきれない事態は必ず起こるし、そのとき、どう行動がとれるかで、人の価値は決まると言っても過言ではありません。
2週間前、2学期終業式での話の続きです。適切な行動を取るカギは、「思いやる心」。思いやる心をもって考えを巡らすことに尽きるのではないでしょうか。マニュアルにしがみついて何も考えないのは論外。たとえ考えたとしても、自分の立場だけの考えでは、事を誤ります。目の前の人を思いやる、目の前にはいない人々にも思いを巡らせ、或るいは社会に対する影響まで思いやって、そして、発言・行動する。その自分の発言・行動ひとつで人の一生を最悪の方向へ導くこともあれば、逆に人に幸せをもたらすこともあります。
益々、先が見通せない時代だからこそ、「マニュアルを超えて」人をそしてその人の先まで思いやる心で、思いを巡らせ考える一歩を踏み出して行きましょう。さあ、第3学期は日数的には一番短い学期です。今年度の集大成の期間であり、第0学期とも言われる、来年度への準備の期間でもあります。「終わりよければ、すべてよし」。卒業する3年生、そしてコシニーの中心となっていく2年生1年生、マニュアルを超える、そんな素敵な先輩と呼ばれる自分へと磨きをかける2ヶ月半にして、1年を締めくくりましょう。
令和7年度第2学期終業式・校長講話
皆さん、おはようございます。今日で第2学期が終わり、今年も残すところ1週間となりました。2学期を振り返ると、夏から続いた記録づくしの暑さの中、文化祭から始まり、学校行事、部活動、学習・進路活動にと多くの皆さんが活躍し、輝いた4ケ月間だったと思います。部活動等は新チームへとバトンタッチが進み、やり切った充実感の3年生、そして引き継いだ2年生1年生と、多くのはつらつとした姿が見られて、関東大会や県内大会等での活躍は目を見張る2学期でした。
そして、3年生いよいよ君たちの人生を決める「夢を実現させる」最終段階です。約3週間と迫ってきた共通テストや私立大の一般入試等が始まり本格的な受験シーズンになります。現役生は最後に冬休みからが伸びると受験関係者が口をそろえて言います。必ずやこれまでの努力が花開く3学期となることでしょう。「受験は団体戦」と言われますが、3学年団は勉強の雰囲気を大切にして、すでに年内入試などで内定している生徒も多くなってきましたが、この冬休みと3学期の期間は資格取得や検定、進路先の準備学習に励み、高校3年間の学びの総仕上げをしてほしいと思います。
そして、いよいよ受験体制準備に入る2年生、知ってのとおり3学期は受験の0学期と言われています。今からの覚悟と努力があって一年後に花開きます。時間を大切にしましょう。
バトンを引き継いで令和8年に上級生となり後輩を迎え入れる1年生、越谷西高校の中心学年となる自覚を持って何事にも挑戦してください。
話は変わりますが、ここまでの1学期2学期と、「挑戦する、昨日の自分を越えていく、日々新たに」など皆さんには、より高みを目指してほしいと話し続けてきました。今日は「協働する」という本校第2の教育目標についての心構え、「思いやりと感謝の心」に触れたいと思います。
世界は、DX社会とも呼ばれ、どんな領域にもデジタル技術が浸透し、社会の有り様が急速に変化し続けています。そのような時代だからこそ必要とされる能力は、「ホスピタリティ」「思いやりの心」だと、世界中の多くの識者が言っています。
思いやりの心というと、実は日本人の心として世界に発信されたことがあります。およそ100年前、「日本人の心」を世界の人々に理解して貰いたいと、当時国際連盟の事務局次長を務めた新渡戸稲造が、英文で「武士道」という書物を書きました。その中で、「日本人の心の本質は、自分のことだけを考えるのではなく、弱者や敗者への仁であり、愛であり、情だ。困っている人を何とかしようとする心だ」と言っています。
その心は、支え合い、協力し合い、互いの絆を強める温かい世界を創るでしょう。そして、他を思い、他を大切にする心は、逆に他から思われ、他から大切にされることとなって帰ってもくるでしょう。
そして「ありがとう」という感謝の言葉につながります。この言葉は、幸せを呼ぶ魔法の言葉だと言われます。この感謝の心というものは「態度」や「姿勢」を変え、感謝している時には、人を恨む、怒る、絶望を感じることはできないし、不安や恐れを振り払うという効果があります。
例えば、いつも不満ばかり口にしている人が、何事にも感謝する気持ちで生活を送れるようになると、表情、言葉、人との接し方、物事への取り組む姿勢など、全てが180度変わります。
そのように「態度」や「姿勢」が変化すると、周囲の人に好かれ、人間関係がよくなり、あらゆるものが好転してきます。
皆さんも”いつも感謝してくれる人”と、“まるで当然といった態度をとる人”と、どちらを大切にしたいかは歴然ですね。是非“意識的に感謝する・感謝できることを探す”という点を日々心掛けましょう。物事には“良い面”と“悪い面”があります。どちらをフォーカスするかの見方によって、物事は大きく変わります。
「感謝の気持ち」は、心や体を健康にし、毎日の幸福感を高めるエッセンスです。たとえ始めは「ありがとう」の感謝の気持ちが伴っていなかったとしても、習慣化することで自然と皆さんの心の在り方も変わってくること間違いなしです。
1月8日(木)不満なんて口にせず、「日本人の心・おもいやり」と「感謝の心・ありがとう」の温かい心で充実した冬休みを送った笑顔はじけるコシニーに出会うことを願って2学期終業式の挨拶といたします。
令和7年度第2学期始業式・校長講話
全校生徒の皆さん、おはようございます。夏休みの生活はどうでしたか。
今年の夏は、とにかく”暑い”の一言でした。危険な暑さと表現される毎日でしたが、大きな事故や怪我の連絡もなく、2学期始業式を、皆さんと迎えられたことを何よりうれしく思っています。また、1学期終業式では「この夏、自身の未来を切り拓くため考え、行動すること」について話しましたが、進路実現、部活動、文化祭などに向けて、多くの皆が挑戦する姿を目にする夏でした。
そして、まず最初の大切な話ですが、文部科学大臣から、長期休業明けに向けて「命を大切にするメッセージ」が全国の子どもたちと保護者に届けられています。3日前にクラスルームとメールで配信したので目にしているかと思います。長い休みの後、学校に来ることが楽しみな人もいれば、2学期が始まるというだけで、気持ちが塞ぎこんでしまっている人もいるかもしれません。進路のこと、勉強のこと、人間関係のことであったりと――悩みの内容は人によると思いますが、共通して言えるのは「一人で抱え込まない」ということです。もしつらい気持ちになったら、先生や保護者、友達に、電話やSNSの相談窓口でもかまいません、必ず誰かに話してください。チームコシニーは一人ではないですよ。――そのことを、2学期の始まりにあらためて心にとめてほしいと思います。
ところで皆さん、渋沢栄一という人物を知っていますよね。1年前新1万円札のデザインが変わり、肖像となった「近代日本経済の父」と呼ばれた埼玉県出身の実業家です。どんな人かというと、(私の実家から約4kmの距離と、渋沢栄一の生家「中の家」が近いこともあって親近感を持っている人で、というのはどうでもいいのですが、)日本で最初の近代的な銀行や、数々の株式会社を誕生させ、生涯に約500の企業に関わり、約600の社会公共事業・教育機関の支援などに尽力したと言われています。儲けのみを求めたのではなく、「世のため人のために/働いて儲ける」、つまり公共の利益を追求することで、皆が幸せになり、国が豊かになると考えて、実践した人です。今日は、その渋沢栄一がたびたび口にしていた言葉を紹介します。
それは、『日々新たに』の精神です。
その意味は、想像できるかと思います。いつも同じことばかりを繰り返すのでなく、一日一日を新たな気持ちで迎える姿勢が必要ということで、何事についても、昨日より今日、今日より明日への変化を当たり前とすることを言っています。Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏も「明日はないものとして、今日どうするかを考える。」と言っているし、中国故事でも「今日という日は初めて訪れた日なんだ。それも貧乏人にも王様にも誰にでも平等にやってくる。そんな貴重な一日だから、最も有意義に過ごさなくては!そのためには、今日の行いは昨日より新しく良くなるよう、明日の行いは今日よりもさらに新しくなるように修養に心がけよう」と同じことを言っています。日々新たな考え方で臨まないと停滞してしまう。昨日と同じ今日ではないからこそ、ワクワク感やアイデアを生むことになるのではないでしょうか。さあ皆さん、反復することで初めて習得できることも重要、新しい発想と別の角度からの視点、広い視野で見ることも大切、多くの事にチャレンジした渋沢栄一の『日々新たに』の精神で見聞や経験を広げましょう。
さあ、皆さんが1年の中で最も変化できる2学期の始まりです。3年生の進路実現、1、2年生の部活・学習・学校行事・その他と目標に向かって、この夏 軌道に乗った皆さん、更に加速していきましょう。ずっと真夜中でいいのに!とゆっくりの時間を満喫したという人も多かったかもしれません。「そんな時間も貴重だった」と振り返るような、気持ちを切り替えられる2学期を期待しています。
大空を舞う、鷹の如く、視野を広くもって、前に進んで行く飛躍の2学期にしていきましょう。さあ2学期も、顔晴れやかに、顔晴れコシニー。
令和7年度第1学期終業式・校長講話
さて、令和7年度1学期の締めくくる節目の今日は、ぜひ1学期を振り返ってください。何かに挑戦しましたか?校長から見て、皆さんそれぞれ成長を感じる1学期となったと思っています。多くの皆さんが勉強に学校行事に部活動にしっかりと取り組み、部活動では、地区大会や県大会で活躍、県の代表を競うなど、各々の目標を達成、そして躍動した部活動が多かったのではないでしょうか。目標を定め、目標に向けて、挑戦、努力を重ねた結果ですね。
1学期は、言い換えれば“スタートの季節”です。新しいクラス、新しい先生、新しい仲間。最初はぎこちなくても、少しずつ自分の居場所を見つけてきた人、或いはその進行中の人もいるのではないでしょうか。中間・期末テスト、部活動の大会、文化的な発表、体育祭などの学校行事と、一人一人が何かに挑み、時に悩み、喜び、落ち込んだこともあったかもしれません。それもすべて、今のあなた自身を形づくる大切な経験となったはずです。良いスタートが切れたと思います。
さあ、これから夏休みが始まります。学期中にはできなかったことに挑戦できる時間があります。加えて、自分を見つめ直す、あえて一人になる時間もつくって、自分自身と対話してみてください。「自分は何が好きなのか、得意なのか?」「何に不安を感じ、自信を持てないのか?」「このままでいいのか?」こんな問いを、自分に向けて投げかけてください。正解なんて必要ありません。ただ、自分の内面に向けて耳を澄ませてみること。その姿勢が、自分の描く“なりたい自分に出会う”ための第一歩になります。私たちは、誰しも“今”しか生きられません。でも、“今”の積み重ねが未来を形づくります。スマートフォンを眺めているうちに時間があっという間に過ぎ、気がつくと、何も挑戦しなかった、何も得られなかった、そんな夏にはしてほしくありません。何か一つ、目標を決めてみてください。それは「毎日10分朝読書を続ける」でも、「苦手な教科に毎日少しずつ向き合う」でも、「部活動の基本徹底」でも構いません。大切なのは、“自分で何かを決め、そのことを責任持って実行する”ということです。自分との約束を守る経験は、自己肯定感を高めるし、大きな自信にもなります。未来は、誰にも見えません。が、確かに言えることがあります。それは、“未来は与えられるものではなく、自分でつくっていくものだ”ということです。他人の評価や環境に左右されず、自分の足で立ち、自分の頭で考え、自分の手で切り拓いていく。そうした主体性を、ぜひこの夏に経験し、育ててほしいと思います。
今日は「振り返ること」と「未来を切り拓くため考え行動すること」を話しました。最後に、これから「挑戦」する皆さんにポイントとなる言葉をふたつ、紹介します。ひとつは「他人との競争ではなく、昨日の自分との競争を。」周囲と比較ではなく、自分自身の成長を大切にしてください。昨日の自分を少しでも越えていく。それが積み重なって、やがて大きな飛躍につながります。2つめは「がんばる」という文字についてです。今日からチームコシニーは、「がんばる」を「頑張る」ではなく「顔晴る」と表記しませんか。頑な(かたくな)に張りつめていては余計な力が入るだけで、疲れて長続きしません。眉間にしわを寄せるのではなく、目じりにしわを寄せて顔は晴れやかであるほど、努力が結果として表れます。これから多くの人が勉強に部活動に「がんばれ!がんばろう!」と皆さんに声援を送り、皆さんから声援を送られることでしょう。そんな時は「顔晴れ!顔晴ろう!」という漢字を思い浮かべてください。間違いなくがんばった先に、必ず明るい未来が待っています。
それでは皆さん、1学期に多かった交通事故、予想される猛暑日連続による熱中症など、自分で考え、判断して十分に気を付け、実り多く、心も体もひと回り成長できたと振り返られる夏休みになることを、心から期待しています。健康と安全には十分注意して、顔、晴れやかに「顔晴る」笑顔で2学期の始業式に会いましょう。
令和7年度第47回入学式・校長式辞
穏やかな春の光が優しく降り注ぎ、校舎や校庭を取り巻く木々の新緑が爽やかな風に揺れる、この佳き日に、PTA会長 間中辰徳 様、後援会会長 岡本優里 様のご臨席を賜り、三百十九名の希望に満ちた新入生の皆さんを迎え、令和七年度 埼玉県立越谷西高等学校 第四十七回入学式を挙行できますことは、本校関係者一同この上ない慶びであります。
ただ今、越谷西高校生となった新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんを心より歓迎します。これからの3年間、どうぞよろしくお願いします。また、お子様を日々温かく見守り育んでくださった保護者の皆様、お慶びも一入のことと心からお祝い申し上げます。これからの3年間、全教職員が愛情を込め、お子様の健全な成長を全力でサポートするとともに、我々もお子様たちとともに精進し、成長していきたいと思います。また、保護者の皆様のご理解とご支援なしに、越谷西高校の教育は成り立ちません。何事も早い段階から連絡、相談、コミュニケーションをとりながら、ご家庭、学校が一体となり、協力し合うことで、子どもたちは二倍にも三倍にも成長した姿を見せてくれることと思います。入学後は様々な場面において、中学校までとの違い、また他校との違いを感じることがあるかもしれませんが、どうか本校の教育方針をご理解いただき、ご協力、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
さて、新入生の皆さん、本校は、高い志を持った多様な生徒が学び合い、自ら進んで行動する「主体性」と、思いやりの心を持ちお互いを高めあう「協働力」を伸長させる高校です。これから始まる高校生活は、知識を学ぶだけでなく、自分自身と向き合い、他者とつながりながら、自分の未来を見つけていく時間でもあります。これからの社会は、正解が一つではない問いに向き合う時代です。だからこそ、「私はこう思う」「私はこうありたい」と、自分の考えをもち、それを適切に表現にしていく力が求められます。皆さん、三年後の自分、そして十年後の自分がどのような姿でありたいか、想像してみてください。春は、寒い冬を越えて多くの植物が芽吹く季節です。入学式の今日という日は、「なりたい自分」に向かって歩み始めるのに、これ以上ふさわしい日はありません。人は、心の在りようを変えれば行動が変わります。日々の習慣が変われば、新たなよき習慣が生まれ、それが皆さん自身をより高いレベルへと押し上げます。本気で学びに向き合う自分、部活動に情熱を注ぐ自分、困難を乗り越え、夢をつかみ取る自分・・・・。そのすべてが皆さんの中に存在しています。今日、この入学式の日に、そんな「なりたい自分」への一歩を是非踏み出してください。
この成長過程では時に、悩み、苦しみ、迷うこともあるでしょう。思うようにいかず、立ち止まってしまう日もあるかもしれません。そんなときは、ぜひ顔を上げて、周囲を見てください。ここには、共に学び合える仲間がいます。皆さんを支える教職員がいます。どうか遠慮せず、手を伸ばしてみてください。そして今、高校生活のスタート地点に立った新入生の皆さん、越谷西高校生として期待すること3点をお話します。
まず一点目、「挑戦すること」。高い志を持ち、自分の夢に挑戦してください。そして、その夢をつかみ取ってください。「立志は万事の根源なり」とは「松下村塾」吉田松陰の言葉です。志を持つことがすべての始まりで、志があれば、人はどんな困難にも立ち向かうことができます。挑戦には、失敗が伴います。たくさん失敗をしてください。人は成功から学ぶところは少なく、失敗から学ぶところが多いものです。失敗は成功の基です。失敗する勇気とお互いの失敗を許容する寛容さを持って下さい。皆さん、失敗から学び成長していきましょう。
二点目は、「心身ともに健全であり、主体的に取り組むこと」。自発的に何が正しく、どう行動すべきかを考え、自らの意志で行動することです。そして何より健康が第一。日々の通学、学習活動、部活動、様々な行事等の学校生活すべてを充実させるには心身の健康があってこそです。心身ともに健全で明るく元気な学校生活を楽しみましょう。
三点目は、「素直な心と慮る力を身につけること」。越谷西高校の在校生(皆さんの先輩たち)は素直な心を持ち、慮る力を身につけていることが自慢です。素直な心で人の意見に耳を傾ける「傾聴」と、思いやりの心、気くばり、心くばりといった「慮る力」をもつことが、仲間と共に学び、支え合う越谷西高校の学校生活を豊かにしています。
チーム越西の仲間入りをした皆さん、多くの経験を積み、自分の可能性を精一杯引き出し、三年後、そして十年後の夢を実現してください。新入生の皆さんの、本気、元気、根気を楽しみにしています。
終わりに、新入生の皆さんのご活躍とこれから始まる越西生活が、実り多く、かけがえのないものとなりますよう、心から祈念いたしまして、式辞といたします。
令和七年四月八日
埼玉県立越谷西高等学校長 橋本 淳
令和7年度第1学期始業式・校長講話
皆さん、おはようございます。
2週間前に「4月8日みんな元気に体育館で始業式を」との挨拶で締めましたが、令和7年度スタートの今日、始業式が一堂に会して実施できたことをうれしく思います。そして、その修了式では、先生方からのアンケートから本校の自慢は「生徒」「素直さ」について触れ、まだまだ伸びると話をしました。続きがあります。
校長からは、素直なみんなをより高みに連れて行ってほしいと願って、先生方にお願いをしました。そのキーワードは「褒めて伸ばす!」「一緒になって取り組んで、やる気に点火させましょう!」です。この1年間、どうでしたか? 先生方、生徒達を褒めていますか?生徒の皆、先生方に褒められていますか?叱られてばかりではないでしょうね。
褒めることは、褒める側も褒められる側も大抵悪い気はしない。叱られるよりもあらゆる面で伸びますが、叱らなければならない場面があります。それは、ルール違反や周囲への迷惑となる場合と限られるでしょう。はっぱかけられるのは、やらないことに対してと限られるでしょう。自ら考え、叱られないようにすること、一歩進んで褒められる行動をとること、周囲に喜んでもらう令和7年度にしましょう。これも自分を伸ばします。大いに褒められましょう。大いに周囲に喜んでもらうことを考えましょう。誰かが言っていました「誰かのために頑張る人間は強い」と・・・・。
さて、令和7年度の始業にあたっての話ですが、学校や世間では節目節目があり、式典や行事を行います。入学式や卒業式、そしてこの始業式もそのひとつです。物事の区切りを節目といいますが、人生の節目とも使われます。「気持ちの区切り」をつけ「次の目標設定」をするのに絶好のタイミングです。日々何となく過ごしていると、自分が何を目指しているのかわからなくなりませんか。節目節目において自分の過去を振り返り、なりたい自分を再確認する日にしてください。
ところでこの「節目」とは、竹や木の「節」が由来だそうです。「タカの如く」を謳う本校ですが、今日は「タケの如く」について話します。この「竹」について驚かされたことがありました。竹は、1日に1メートル以上成長することもあるというのです。それは、節と節の間がそれぞれ成長するから、竹は一気に成長するということです。ひとつの節が1㎝伸びると50を越える節がある竹は50㎝以上、2㎝伸びれば1m以上成長するということになります。
そして竹はしなやかさで強い。強風が吹いても大雪が降っても折れずに,大きくたわみ、元に戻って成長を続けます。人もこの「竹の如く」しなやかな強さを持ちたいものです。皆さんも、苦しいこと、いやなこと、失敗してうつむくこともあるでしょう。でも、竹のように、また起き上がるしなやかな強さを身に付けて「まっすぐに」たくましく成長してほしいと思っています。そのためにも節目を大切にしてください。節目を大切にするというのは、これまでの自分を振り返り、失敗やうまくいかなかったことを自分の課題として、今後に活かすと言うことです。
そして竹の強さの秘密はもう一つあります。それは根っこです。竹は、4年間は全然伸びない。でも5年後に一気に伸びるというのです。だからといってその4年間は何も変わっていないかというと、そんなことはありません。4年間、表面上は見えない根っこが成長しているのです。まずは、しっかりと根を張ることで、太く長い幹を支える基盤をつくり、しっかりとした基盤が出来たとたん、一気に伸びていきます。丈夫な基礎があるからこそ,竹は折れずに踏ん張っていられるのです。
竹やぶがあるところは大地震があっても安心といわれるのは、地中に張り巡らされた「根っこ」によるものですね。
人はと言うと、表面に見える部分で判断してしまい、見える部分がなかなか成長しない(変わらない)と、諦めてしまいがちです。でも、諦めるのは、ちょっと早いのではないですか?見えない部分を意識していますか?今は根っこが成長している時ではないでしょうか?今まさに見える部分の成長に変わっていくところのはずです。以前、野球でイチローも同じようなことを言っていました。「進化するときっていうのはカタチはあまり変わらない。だけど、見えないところが変わっているそれがホントの進化じゃないですかね。」と。
繰り返します。例え、目に見えるような結果が出ていなくてもそれは見えない部分が進化しているときです。自分でも気づかないような部分が進化しています。どんなときでも諦めるのはまだ早い。 今、見えなくても、間もなく、間違いなく見えてきますよ。皆さんが、竹の如く、しっかりと根っこを広げ、しなやかに力強く、なりたい自分へと進化していくことを願って1学期始業式の挨拶とします。