令和7年度第2学期始業式・校長講話
全校生徒の皆さん、おはようございます。夏休みの生活はどうでしたか。
今年の夏は、とにかく”暑い”の一言でした。危険な暑さと表現される毎日でしたが、大きな事故や怪我の連絡もなく、2学期始業式を、皆さんと迎えられたことを何よりうれしく思っています。また、1学期終業式では「この夏、自身の未来を切り拓くため考え、行動すること」について話しましたが、進路実現、部活動、文化祭などに向けて、多くの皆が挑戦する姿を目にする夏でした。
そして、まず最初の大切な話ですが、文部科学大臣から、長期休業明けに向けて「命を大切にするメッセージ」が全国の子どもたちと保護者に届けられています。3日前にクラスルームとメールで配信したので目にしているかと思います。長い休みの後、学校に来ることが楽しみな人もいれば、2学期が始まるというだけで、気持ちが塞ぎこんでしまっている人もいるかもしれません。進路のこと、勉強のこと、人間関係のことであったりと――悩みの内容は人によると思いますが、共通して言えるのは「一人で抱え込まない」ということです。もしつらい気持ちになったら、先生や保護者、友達に、電話やSNSの相談窓口でもかまいません、必ず誰かに話してください。チームコシニーは一人ではないですよ。――そのことを、2学期の始まりにあらためて心にとめてほしいと思います。
ところで皆さん、渋沢栄一という人物を知っていますよね。1年前新1万円札のデザインが変わり、肖像となった「近代日本経済の父」と呼ばれた埼玉県出身の実業家です。どんな人かというと、(私の実家から約4kmの距離と、渋沢栄一の生家「中の家」が近いこともあって親近感を持っている人で、というのはどうでもいいのですが、)日本で最初の近代的な銀行や、数々の株式会社を誕生させ、生涯に約500の企業に関わり、約600の社会公共事業・教育機関の支援などに尽力したと言われています。儲けのみを求めたのではなく、「世のため人のために/働いて儲ける」、つまり公共の利益を追求することで、皆が幸せになり、国が豊かになると考えて、実践した人です。今日は、その渋沢栄一がたびたび口にしていた言葉を紹介します。
それは、『日々新たに』の精神です。
その意味は、想像できるかと思います。いつも同じことばかりを繰り返すのでなく、一日一日を新たな気持ちで迎える姿勢が必要ということで、何事についても、昨日より今日、今日より明日への変化を当たり前とすることを言っています。Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏も「明日はないものとして、今日どうするかを考える。」と言っているし、中国故事でも「今日という日は初めて訪れた日なんだ。それも貧乏人にも王様にも誰にでも平等にやってくる。そんな貴重な一日だから、最も有意義に過ごさなくては!そのためには、今日の行いは昨日より新しく良くなるよう、明日の行いは今日よりもさらに新しくなるように修養に心がけよう」と同じことを言っています。日々新たな考え方で臨まないと停滞してしまう。昨日と同じ今日ではないからこそ、ワクワク感やアイデアを生むことになるのではないでしょうか。さあ皆さん、反復することで初めて習得できることも重要、新しい発想と別の角度からの視点、広い視野で見ることも大切、多くの事にチャレンジした渋沢栄一の『日々新たに』の精神で見聞や経験を広げましょう。
さあ、皆さんが1年の中で最も変化できる2学期の始まりです。3年生の進路実現、1、2年生の部活・学習・学校行事・その他と目標に向かって、この夏 軌道に乗った皆さん、更に加速していきましょう。ずっと真夜中でいいのに!とゆっくりの時間を満喫したという人も多かったかもしれません。「そんな時間も貴重だった」と振り返るような、気持ちを切り替えられる2学期を期待しています。
大空を舞う、鷹の如く、視野を広くもって、前に進んで行く飛躍の2学期にしていきましょう。さあ2学期も、顔晴れやかに、顔晴れコシニー。